ADHDとうつっぽい症状

ここでは私が経験した、うつっぽい症状がどんなんだったか記載してみようと思います。

思い出すのは辛いですが、誰かの共感になったり、参考になったりする方が重要だと思うので過去の自分と向き合ってみます。

  1. 初めてのメンタル不調
  2. 体が動かない
  3. ADHDの診断へ

1.初めてのメンタル不調

私は入社して初めてついた上司がとても厳しいタイプで「質問が多いとか」「自分で考えろ」といった感じで突き放す人でした。

しかし、私のために考えて仕事を与えてくれている、ある程度の期待があって厳しくしているということは伝わったので、なんとかしないとと頑張っていました。

しかし3ヶ月くらいその状態が続き、正月明けで仕事をやっている最中に、その上司が怖くなりすぎて気持ち悪くなりトイレに駆け込みました。

吐きはしなかった物のとても仕事できる状態じゃなかったので、マネージャーに相談してその日は帰ることにしました。

体調は3日たっても治る気配がなく有休を消化しました。

なんとか会社に出て、今の上司とはこれ以上一緒に仕事できないこと、上司を変えてくれとお願いしました。

もともと6ヶ月間、その上司の元で働く予定でしたが、3ヶ月で切り上げて別の部署に行くことになりました。

2.体が動かない

別の部署に行った後は1年くらいうまくできていましたが、やはりそこでも上司とウマが合わず、その上司は私の人格を否定するようなタイプでした

「サラリーマンというものがわかっていない」「普通はこうすべきだ」

そういった言葉を浴びせられながら仕事していましたが、そういった言葉を受け流すスキルのなかった私は、自分を責め続けました。

結果、ある朝体が重く、まったく動ける気がしなかったのです。

自分では通勤できないので、妻に最寄り駅まで車でつれて行ってもらったり、会社まで連れて行ってもらったりしました。

自分がゴミ以下の価値しかないような気がして、死ぬことばかり考えて、でも死ねなくてを繰り返していました。

当時の自己採点は100点満点中−20点くらいでした。

心療内科に通うようになり、抗不安剤を処方されましたがあんまり効果があるようには思えませんでした。

薬による症状の緩和でなく、根本の治療が必要だと思い、カウンセラーにかかるようになりました。

カウンセリングを1年ちかく続けた結果、大分自分の気持ちも楽になりました。

その時に思い知ったのは認知の歪みでした。

私は完璧主義だったので、理想の自分と現在の自分のギャップが激しく、その差に病んでしまっていました。

カウンセリングのおかげで、「できない自分でも良いんだ」「完璧にできなくてもよい」「仕事よりも自分を大事にしても良い」ということに気づきました。

その後はまた別の部署に移りました。そこでは初めて神様のような上司に出会うことが出来ました。

私の言い分を肯定的に聞いてくれたのです。私は今まで、私の話をまともに聞いてくれる大人を見たことがありませんでした。

このときはADHDの診断前だったのですが、当時を振り返るとADHDの特性の「言いたいことが伝わらない」があったのだと思います。

でもこの3人目の上司は私の話を聞いてくれました。

そこから少しずつ自分にも自信を持てるようにもなってきました。

3.ADHDの診断へ

3人目の上司は別の業務になってしまい、次の上司になりました。

ある程度仕事がこなせるようになったので、リーダー的な仕事をやることになりました。

そこでは、別の部署の人ともコミュニケーションを取る必要があり、その人には苦手意識がありました。私の苦手な体育会系の人間だったのです。

私なりに一生懸命仕事していたつもりでしたが、顔に喜怒哀楽があんまり出ないせいか相手に伝わらず

「こんな忙しいのに余裕だな」とか「もっと焦った方がよいんじゃない?」とかで

周りに私を理解してくれる人はいませんでした。

そのあたりから、人と違うのでは?と疑うようになりADHDという物があることを知りました。

そのときは、メンタル不調もあり、会社の産業医にも相談していました。

そして「ADHDの診断を受けてみましょう」という話になり、家から通える範囲のADHDの診断をしてくれる病院をみつけました。

予約がいっぱいらしく、検査を受けるまでに2ヶ月かかりました。

診断を受けて2Weekくらいで結果がでました。

やはりADHDで、ほっとしたような気持ちと「オレは障害者だったのか…」と複雑な気持ちになったのを覚えています。

しかし、ADHDであることが分かったので対処方が明確になりました。

ADHDはストラテラかコンサータのどちらかが効き、私の場合はストラテラで効果を実感しました。

頭のモヤモヤが晴れて、思考がスッキリしたのを覚えています。

副作用で腹が重いのと急激な眠気に襲われたりもしましたが(笑)

このように、私はADHDの特性を生かして「行動」に起こしたことで自信のメンタル不調を改善していくことができました。

しかし、一度うつっぽくなってしまうと再発はしやすいので、上手にうつと付き合っていく必要があります。

今もまた、メンタル不調に悩まされています。少しずつ良くはなっているので、これからも自分と向き合いながら解決策を模索しつづけようと思っています。

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