ADHDの人がサラリーマンをする上で知っておきたい仕事術を記載します。
- コミュニケーションのとり方
- 対処法
1.コミュニケーションのとり方
コミュニケーションとは何でしょうか?
上手く人と話せること?
相手を笑わせるユニークな冗談が言えること?
仕事におけるコミュニケーションとは、「相手と自分の頭の中が同じになること」です。
「え?どういうこと?」
そう思ったあなた、大丈夫です説明します。
例えばAさんが、「猫型ロボットを描いてくれ」と言ったとします。
Bさんは「はいわかりました、猫型ロボットですね」と承諾します。
次の日Bさんは「ドラえもんの絵」を提出しました。
するとAさんは、「猫型ロボットって言ったやん!描く直し!」と怒ってしまいました。
実はAさんが言っている猫型ロボットは、「猫の形をしたロボットをオリジナルで描いてほしい」という意味でした。しかし、Bさんは「猫型ロボットといえば、ドラえもんしかいない」と思い込んでそれを描いたわけです。
仕事でもこういったことは頻繁に起こります。
上司の指示が正しく部下に伝わってないわけです。たいていの場合、口頭でざっくりしたイメージで指示する人が多いです。
部下は上司が何をしてほしいのか、行間を読むことが求められてしまいます。しかもADHDの人は、口頭の指示やあいまいな指示が苦手で、上司の意図を組むことが出来ません。
なんとなく分かった気でいると、最後に「違うこうじゃない!」と言われ、手戻りが発生してしまいます。こうなってしまっては仕事の効率は悪くなり、無駄な仕事に時間を費やしていたことになってしまいます。
2.対処方法
ポイントは「モヤっとしたら、納得するまで確認する」という作業が必要ということです。
また、ADHDは視覚情報を処理するほうが得意な人が多いので、必ずメモして上司の話を聞きましょう。
上司が紙に書いて説明してもらえるのがベストですが、ADHDに理解がある上司は少ないので、結局メモを取ることになると思います。
上司が言ったことばをメモに書いて、喋り終わった後にメモを読みます。内容が納得できれば、自分の解釈を上司に伝えて、問題なければOKです。納得できなれば、質問をぶつけましょう。
納得できない理由が言語化できないことが多々ありますが、そういう場合はその場で解決するのではなく、一度頭の中を整理してから言語化し、再度上司に質問しましょう。
それと注意が必要なのは、「あれ」とか「それ」とか主語がボヤっとした内容の時は危険信号です。
上司と部下の認識ズレが一番起こりやすい表現になります。
上司「アレ、やっといてくれる?」(午後の会議ように資料印刷しといて)
部下「ああ、アレですね分かりました」(そういや頼まれていた備品のチェックがあった)
これは、完全にコミュニケーションが出来ていない典型です。
それと危険なのは、「時間の感覚」ですね。上司は口頭で説明するとき、それは現在のことなのか、過去のことなのか、未来のことなのか、ゴチャゴチャに説明するときがあります。
必ず、「いつまでに何をするのか」という所まで具体的にして話を終えるようにしましょう。
ここでもう一つポイントなのは、上司に指示された業務内容を理解するまでは、「作業に取り掛からない」ことが重要になってきます。
よくわからないまま作業してしまうと、「実は不要な仕事をやっていた」ということになりかねません。上司も指示する時は完璧ではないので、お互いに歩みよって理解を深めることが大事です。
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