ADHDのタイプは大きく分けて2種類います。この記事ではそのタイプについて説明しようと思います。
この記事を読むことで、自分がどのタイプでどのようにすればコミュニケーションが上手にとれるかが分かるようになります。
- ADHDのタイプ
- ADHDの苦手なポイント
- 視覚優位タイプの原因と対処
- 聴覚優位タイプの原因と対処
1.ADHDのタイプ
既に目次でネタバレしていますが、視覚優位タイプと聴覚優位タイプがいます。
視覚優位タイプ
視覚による情報処理が得意です。画像処理能力が高くて、パズルなどを素早く組めたり、プラモデルの組み立てなど、何がどのようになっているか見た目で理解できます。私はこのタイプです。
聴覚優位タイプ
聴覚による情報処理が得意です。聞いたことを覚えている。難しい話でも理解できる。言語コミュニケーションが得意と言えます。
2.ADHDの苦手なポイント
ADHDは前頭葉の処理が追いつかないことで、不注意になることがあります。
なぜ、処理が追いつかないのか?それは感覚が過敏であるために情報過多を起こしやすい。
情報過多によって処理が追いつかないので、相手の言ってることが理解できなかったり、理解できても数分後に忘れてしまったりします。
ここで言う情報とは、視覚、聴覚、触覚と感情情報になります。
視覚:目に入る物をすべて処理してしまいます。チラッと見えたTVだったり、机の上のメモだったり、通りすぎる知り合いだったり。意識があっちこっちに分散します。
聴覚:周辺の音をすべて処理してしまいます。1対1で会話していても、工事の音とかエアコンの音、周りの話し声を拾ってしまいます。
触覚:体に触れているもの、内と外の感覚情報が流れ込んできます。特に三半規管の影響が大きく、気圧の変化にも影響を受けます。
感情:内なる感情と他人の感情に左右されます。感情の処理は前頭葉をかなり使うため、機嫌が悪いコンディションでの思考は鈍くなります。
このように、前頭葉で処理する情報が多すぎることがADHDでの困りごとに直結します。
対処法としては、情報を極力減らす努力をすることが重要です。
3.視覚優位タイプの原因と対処
情報を目で処理すると良いです。
私は視覚優位タイプで、逆に耳は聞こえるけど処理がうまくできないことがわかっています。
例えば、相手の言葉の7割くらいは聞こえてません。その7割を保管するために、その内容を予想するのですが頭を使うので疲れてしまいます。
「ラスバさん ・・・ あ・・け・・ だっけ?」
といった感じで聞こえるので、その行間を予想しなければなりません。
耳で情報を取得するのが苦手なので、目で情報を処理すると改善されます。
例えば紙に書いて、その内容を目で見るという感じですね。
コツとしては、相手の言っている理解できた内容をすべて書き出しておいて、相手の話が落ち着いたときにメモの内容を見返して
「あ、その件でしたら、今こういう状態です」といった返しができます。
「今まで苦労しなかったの?」
と言われちゃいそうですが、学生まではわかったフリすればなんとかなっていました(笑)
過去を振り返ってみると「いかに分かっているかのように返すか」「相手を怒らせないようにするには」といった視点で会話していました。
たいていの場合、相手の言ってることがわからないので、毎回怒られてましたね(笑)
怒られている内に、分かったフリをするのがすごく上手くなってしまいました。
これでは仕事に影響が出るのは当たり前というものです(笑)
耳で得た情報を紙に書き出すことで、前頭葉の情報を吐き出すことができます。
その空いた容量で会話を処理できるわけです。
これにより、相手が何を言いたいのかどういうニュアンスなのかを理解することができ、コミュニケーションが円滑になりました。
コミュニケーションとは、「自分と相手の頭の中を同じにすること」です。
別に人当たりが良いとか、ムードメーカーとか仕事では有利に働く場面もあるかもしれませんが、それは本質ではありません。
視覚優位タイプはおうおうにして、聴覚処理が苦手なので紙に書くあるいは、紙に書いて指示してもらうなどすると
コミュニケーションが円滑になります。
学校で例えるなら、「先生の話をすべて紙にメモする」といった感じです。
私の場合は授業中うるさいヤツがいると何も聞こえなくなるので、かなり苦戦していたと思いますね(笑)
4.聴覚タイプの原因と対処
音声情報でコミュニケーションを図ると良いです。
聴覚タイプの人は、図解とかあんまり良くわからないようです。聴覚タイプの苦戦するポイントとしては、「話は分かるんだけど数分後に忘れている」ということです。
会話中はとても饒舌に議論が交わせるのですが、ふと我に返ったときに忘れています。
これも前頭葉の働きが鈍いことが原因です。
私は視覚タイプなのであんまり詳しくないですが、対処法としてはボイスレコーダーで記録するといった手法が良いそうです。
視覚情報で情報を取らないようにしたほうが良いですね。
学校の授業で例えるなら、「ノートを取らずに先生の話を聞くことに集中する」といった感じです。
ここまでで、タイプによって情報のとり方に得意不得意があるというのが分かっていただけたと思います。
まとめ
「そうは言うても私はどっちのタイプかわからんですよ」
そう思う人もいると思います。
簡単に判別する手法がありますのでご紹介します。
頭の中で「風鈴」を思い浮かべてください。
思い浮かびましたか?
このときに、映像が鮮明に出てきたひとは視覚タイプ
音も出てきた人は聴覚タイプの可能性があります。
しかし、ほとんどの人は視覚タイプに分類されるので、聴覚タイプはレアだと思います。
まずは自分のタイプを認識して、それに合った対処法を実施することでコミュニケーションが円滑になります。是非お試しください。
コメント